銀雷リンタの魔界塔士SaGaとかのツッコミプレイ日記

魔界塔士SaGaが語り掛ける哲学を考察しようと思ったらそんな才能がなかったので二次創作ツッコミ日記になってしまった。

ビーナスとゆくSa・Gaツッコミ冒険日記① ビーナスの旅立ち

幼い頃から美しいことで有名だったビーナス。

自らの美貌に絶対に自信を持ち、
「自分はこんな田舎で人生を終える気はない。」と常々思っていた。

町の近くにそびえる巨大な塔は天界につながっているという噂もビーナスは幼少期から聞いていた。

ビーナス「伝説の塔の入口にしてはチンケね」

しかしビーナスの興味は「神は多くの世界を創造し、その世界を一本の塔で結んだ」という点にあった。この世界の他にも多くの世界が存在しうることを知ったビーナスは、他の世界にも自分の存在を知らしめたいという野望を抱いていたのだ!

ビーナス「こんなクソ田舎で終わってたまるか!!
 出ていってやるわ!!
 全世界に私の美しさを知らしめ、美しい国
 作り、美しいものに囲まれて暮らしたいの!
 ふんふんふ~ん♪ よし!」

ビーナス「よし!出発よ!」

ビーナス「武器はこれで十分ね。
 塔の中に入るだけなんだから、危険なんか
 あんまりないでしょ」

ビーナス「さて…出発するか…
 で、どうするかな……。
 ……とりあえず人に聞くか」

ビーナス「そうなの……?
 私の目的は塔の中だけど……
 街から出る必要もないけど…塔の中も…
 無法地帯かな……?
 ………ひとりじゃ不安ね。仲間を探すか……」

ビーナス「ギルドね。行ってみましょう」

ビーナスはギルドに向かった。

ビーナス「ギルドってどこかしら…。………ん?
 ずっとこの町で暮らしててなんでそんなことも
 わからんのかって声が聞こえたような…」

ビーナス「ここ!?カウンターじゃない!」

受付「実際はこんなところなんですよ!」↓

ビーナス「オシャレ~!」

ビーナス「たくさんいるわね。誰にしようかな…」

▼人間男

▼人間女

ビーナス「さすがに……レベルが低いわね…。
 ろくなのがいなさそう」

ビーナスがウロウロ歩いていると一人の渋い男が声をかけてきた。

人間男「楽園に行かないか?……って?
 君みたいな美人がいれば、どこでも楽園さ……
 ……って無視するなよ!いいぜ!行ってやる。
 ちょうどこんなしけた町からおさらば
 したかったからな!オレのことは
 『大佐』と呼んでくれ!」

ビーナス「なんでよ……」

ピンク色の髪をした若いイケメンがビーナスをじっと見つめている。

エスパーマン「……おや、あんた、同じ匂いを
 感じるな」

ビーナス「ええ、私もビビッときたわ。さては
 あなた、大きな野望を抱いているわね」

アポロン「ああ……オレは新世界の神になる!」

ビーナス「フフッ……わたしもよ…私の美で世界を
 ひざまずかせてみせる」

アポロン「いいだろう。だが、まずはこの世界
 から出ないとな。協力するぜ!」

大佐(やべぇなこいつら……)

ビーナス「さて……あと一人」

大佐「なぜあと一人なんだ?」

ビーナス「そんなの知らないわよ!!」

大佐「知らないのォーッ!?」(ガビーン

ビーナス「それより見て!!
 が…骸骨が酒を飲んでいる!!」

ビーナス「こっちはサンショウウオが酒を!?」

ビーナス「こっちはゴブリン!」

アポロン「なぁ、ビーナスってこの町でずっと
 住んでいてなんで今驚くんだい!?」

ビーナス「プレイヤーの気持ちを忖度した
 だけでしょ!……まぁいいわ、そこの
 アホウドリにしましょ、かわいいし」

大佐「いざとなったら食えるしな」

モンスター「ふざけんな、
 待っていたぞ!
 オレのことは『先生』と呼んでくれ。
 お前らより頭はいいし、知識はあるぞ」

大佐「そうすか」

ビーナス「さぁ、4人揃ったことだし
 さっそく出発よ!準備はいい?」

覆面「おっ、兄貴!冒険行くんだって?
 オレも連れて行ってくれよ!」

大佐「お前は今回は留守番だ」

覆面「えぇ~っ、ひでぇ~」

ビーナス「えっ、弟?今回?
 以前もなんか冒険行ったの?」

大佐「双子の弟だが、コイツは生粋の変態でな。
 いずれ全裸で牢屋に入れられそうな気が
 するんだ……」

ビーナス「どんな予感よ!」

先生「さぁ、出発するか…」

ビーナス「えっ…ちょっ……はぁ?何?あの女!
 裸!?…下着?」

ビーナス「こっちにも!なんて格好してんの?」

ビーナス「どういうことよ!ここの女たち!
 露出狂なの!?」

大佐「この世界だとエスパーギャルは半裸なんだ」

ビーナス「なんでよ!」

大佐「ヘイ彼女!」

アポロン「なんでムダに露出が多いんだよ!」

先生「……」

ビーナス「私も一応、エスパーギャルだけど!?」

大佐「そうなの!?エスパーギャルはちゃんと、
 こういう服を着なきゃいけないルール
 らしいぞ!」(ニヤニヤ)

アポロン「君も着ろよ!」(ニヤニヤ)

(参照イメージ)

魔界塔士Sa・Ga(サガ)―冒険者たちのレクイエム
(双葉文庫ゲームボーイ冒険ゲームブックシリーズ)より引用
 
ビーナス「イヤよ!半ケツ出てるじゃない!」

先生「どうせ鎧を着るしな」

こうして、ビーナスは仲間を募り、この塔の秘密に挑んでいった!
何年も生きていて、この強さか……ってツッコミはなし!

ビーナス「仲間は揃った!
 さて、準備はいい?野郎ども!
 鬼が出るか蛇が出るか……覚悟はいい?

行くよ!!塔の中へ……!」

ビーナス「カギかかって
 んじゃねぇか!!」

大佐「今、気付いたのかよ……」

アポロン「じゃあ、どーしろっちゅーねん」

ビーナス「あぁ~~~(# ゚Д゚)
 出鼻くじかれたぁ~~!ムカつくゥ~!
 こうなりゃ宿屋で作戦会議よ!」

大佐「おぉ~いいねぇ~急ぐ旅でもねぇし」

先生「それに、我々はHP満タンだから無料で
 泊まれるぞ~」

大佐「そうなの?ヒャッホ~!」

ビーナス「簡素な宿屋ね……ん?誰かいるわ」

宿屋に行くと、なぜかシルクハットをかぶり、
 スーツ姿で宿屋のベッドメイキングのバイトをしているイケメンがいた。

大佐「な……なんで……この容量のないゲームで、
 敬語をわざわざ使いやがるんだ…コイツ…!」

アポロン「そもそもなんでただのバイトが
 そんなこと知っているんだ…?」

ビーナス「それよりも宿屋なのにベッドが
 二つってどういうことよ!!」

先生「うるせぇなこいつら!」

シルクハットの男「ふっふっふ……
 まぁ頑張ってください」

先生「その節はどうも」

シルクハットの男「いよいよですね」

ビーナス「え?知り合い?」

先生「ああ…」

シルクハットの男「いえ…
 まぁ私自身は知らないですが
 パラレルワールドの私から話は聞いています。
 今後ともよろしくお願いします」

先生「あ、そうか、時間を戻したんじゃなく
 パラレルワールド方式を利用するって
 言ってたもんな」

ビーナス「どういうこと?」

アポロン「先生の情報量は次元を超えているから
 気にするな」

宿屋の主人「おい!バイト!サボってんなよ!」

シルクハットの男「はっ、はい!」

先生「どうやら、玄武という魔物を見つければ
 塔に入れるようだな」

大佐「当面の目的はソイツか」

ビーナス「じゃあ、一泊していくわよ!
 野郎どもはしっしっ!
 別の部屋へ行って!」

アポロン「え~ッ!」

大佐「ベッド2つしかないうえに、
 どうやって別の部屋へ行けって?」

ビーナス「決まってるわ!
 野宿すればいいでしょ!!
 美しい私に野宿させる気?
 あっ、先生は畜生だから別にいいわ」

先生「畜生…………」

大佐「別にここで雑魚寝でもいいだろ?」

ビーナス「会ったばかりの入り前の女と一緒に
 寝るつもり!?デリカシーがないわね!」

大佐「………オレたち、組む人間間違えたか?」

アポロン「ああ……かもな」

ビーナス(私は寝相が悪くて、
 いびきもうるさいのよ……)

ビーナス「ぐあ~がぐあ~~~~……」

一泊し……

ビーナス「ふあ~あ……よく寝たわ!」

先生「宿屋のオヤジがずっとビーナスを
 見ていたぞ」

ビーナス「好きにすればいいわ」

先生「宿屋のオヤジはいいんかい!」(ガビーン)

大佐「なんでオレたちはダメなんだよ…」

先生「さて、行くか」

ビーナス「どういうこと!?」

先生「敵からの攻撃でHPがゼロになると死亡
 するんだ。♥があれば、復活の館で生き返れるが
 ♥が無くなったら復活の館で生き返られなくなる
 ってことさ」

大佐「復活の館ってどこだ?」

先生「行ってみよう」

アポロン「なるほど、ここで復活できるんだな」

ビーナス「ふ~ん。まぁようわからんけど」

大佐「わからんのかい!大丈夫か!?」

冒険に旅立とうとしているビーナスたち。
はたして無事、扉の封印をとけるのだろうか?

 

……と、冒険の前に……

彼らは、冒険に出るというのに、何一つ準備をしていないのである!
お金すらないのだ。

アポロン「仕方ないではないか。
 こんなところじゃ金も稼げないんだから」

先生「働けよ!」

ビーナス「美しさを維持するためには
 お金もかかるのよ!」

大佐「酒を飲むのも金がかかるしね」

先生「誰にいいわけしてんだ、お前ら………。
 まぁいい。これから稼げばいんだから!」

アポロン「そうだな!
 よーし!モンスター殺戮しまくるぞ!」

ビーナス「しかし、現状は困ったわね。
 みんな、武器一つしかない状況で、
 回復アイテム一つないなんて……
 ……冒険者としてどうかしてるわ!」

大佐「お前が言うな!」

先生「わたしにいい考えがある。
 ほんの少しだけだが冒険が楽になる方法だ」

大佐「本当か!?」

先生「ああ、優しさもない、殺伐とした世界で
 生き延びるにはこうした知恵もいるのだ。
 武器屋にいこう」

ビーナス「ついたわよ。簡素な店ね!
 どうするの?」

アポロン「何の用だだと!なんて態度だ!」

ビーナス「ショッピング以外に用なんかねぇわ!」

先生「この世界の挨拶だ、気にするな。
 まずは、ビーナスのサーベルを装備から外す

ビーナス「えぇッ!?じゃあわたし、
 ふいうちしかできないじゃない!」

大佐「そういう認識があるんだ……」

ビーナス「さぁ、外したわよ!」

アポロン「ぶっ!(鼻血が吹き出る音)」

大佐「サーベルはずすと、素っ裸になンの!?
 確かに何も装備していないけど……」

アポロン「じゃあ、オレたちも全裸に
 バトルハンマーだけかよ!」

先生「そのサーベルを売ってくれ」

ビーナス「えぇッ!!?
 これ、おばあちゃんの形見よ!まぁいいわ」

大佐「素直に売るんかい!!」

ビーナス「1030ケロで売れたわ。
 ……で、どうするの?」

先生「それで、『ゴールのこて』
 『ゴールドメイル』
をできる限り買うんだ。
 24ケロ以上余っていたらレイピアでも買って
 装備しておいてくれ」

ビーナス「2人分購入できたわ!」

先生「さぁ、ゴールドメイルとゴールドのこてを
 装備するんだ。
 そうすれば、ゴブリンとかサンショウウオとか
 骸骨とか攻撃力が弱い連中からの攻撃は
 ほぼダメージを受けない!
 これだけでも全然違うぞ!!」

ビーナス「フン、鎧なんてエレガントじゃない
 わね。まぁゴールドなら私に似合うから
 いいけどさ……」

先生「ぶつぶつうるさいなぁ……」

アポロン「素っ裸よりはいいだろ」

ビーナス「フン!まぁ一応美しい鎧ね!
 でもいずれは、鎧兜に身に付けなくても
 ある程度の防御力は得たいものね」

大佐「何言ってんだ…」

アポロン「よし、ではわたしも装備させて
 もらうか」

アポロン「全裸から解放されたぜ!」

大佐「……オレの分がねぇ……」

先生「大佐は一番後ろに回ってくれ。
 しばらくは荷物持ちだ。
 あとの準備は次の町へ行ってからだ」

大佐「えぇ~~……1周目は主人公だったのに…
 2周目は荷物持ちかよ~~~……」
 ってか、何の装備もねぇから、オレ全裸だぜ!」

ビーナス「……2周目?……なんのことよ?
 ぷぷっ!大佐、マッパじゃない!
 いい気味だわ!くくく……」

大佐「いいケツ?」

ビーナス「…まぁ…もう行くわよ!野郎ども!」

 

ビーナスたちが旅立とうとしたまさにその時!

 

時空のゆがみが発生した!!

 

ビーナス「もう!さっきから何で出鼻
 くじかれんのよ!なに!?この光は!」

先生「これは異次元からの干渉だな…!
 本来、我々が経験するであろう歴史とは
 異なる流れの歴史が発生している
 可能性があるぜ…」

大佐「なんでそこまでわかるんだよ!」

アポロン「とにかく光った場所に行ってみよう」

そこには、見知らぬ爺さんがいた。

老人「ワシの名はクエーサー
 異なる次元の世界、異なる時代から
 タイムマシンに乗ってやってきたのじゃ」

聞くと、爺さんはタイムマシンを開発して、実験の途中だという。
タイムマシンは時間の移動だけでなく、他の世界にも行けるらしい。

クエーサー「お前さんら、2周目だと、
 ツッコミのネタも尽きるだろう。
 これも何かのご縁。ワシの作った
 ChatGPT搭載のロボットをやろう」

大佐「ちゃ……なんだって?」

ビーナス「2周目?さっき大佐も
 言ってなかった?」

クエーサー「『外の世界』で流行りっている
 入力した質問に対して、まるで人間のように
 自然な対話形式でAIが答える
 チャットサービスだ」

先生「これはいい、活用させてもらおう、
 2周目だと私の独りよがりの考察も辛いしな。
 操作は私に任せてもらおう」

ビーナス「だから2周目って何よ!!」

それから、先生とクエーサー博士はしばらく雑談に興じていた。

先生「ためになったよ、博士。本来、
 我々が知る事の出来ない知識も得られたよ。
 まさか世界がそんなふうになっているとはな。
 1周目の私よりずいぶん知識量が増えた」

ビーナス「だから1周目とか2周目とか何のこと!?」

クエーサー「……じゃあ、ワシは去るよ。
 歴史は本来の流れに戻る………」

そう言って、クエーサーは立ち去った。

先生「このロボットの愛称は……そうだな……
 適当にチャットでいいか。
 よろしくなチャット」

チャット「はい、チャットと呼んでください。
 何かお手伝いできることが
 ありますか?」

ビーナス「さっそくだけどチャット!
 1周目とか2周目って何のこと?」

チャット『「1周目」と「2周目」といった表現は、主にビデオゲームコミュニティで使用され、特定のゲームプレイスタイルやアクティビティの段階を指すために使われます。

1周目(いっしゅうめ):これは、ゲームを最初からプレイするときを指します。プレイヤーがゲームの初回プレイを行う際、通常は物語の始まりから進行し、キャラクターやプロットの詳細を知るために「1周目」と呼ばれます。

2周目(にしゅうめ):これは、同じゲームを1周目をクリアした後に再びプレイすることを指します。2周目では、通常は異なるアプローチや選択をすることが期待され、新しい要素やエンディングを体験することができます。一部のゲームでは、2周目で難易度が上昇することもあります。

これらの用語は、特にRPGロールプレイングゲーム)やアクションアドベンチャーゲームなど、プレイヤーが物語やゲームの進行を影響することができるゲームに関連して使用されます。プレイヤーが異なる選択や行動をすることによって、異なるエンディングや結果を探求することができるため、1周目と2週目はゲーム体験の一部として重要です。』

ビーナス「???……どういうこと?
 何のことだかさっぱりよ!」

 

期せずしてChatGPT搭載ロボットを手に入れたビーナスたち!
これで、ネタは確保されたぞ!

 

つづく

ponitaprintap.hateblo.jp